Never Withered Flowers

宝塚歌劇団と2010年代のK-POPを愛する、20代会社員のブログ。星風まどかさんと芹香斗亜さんに心を奪われています。宙組ファン。

花組 パッショネイト・ファンタジー「Cool Beast!!」@梅田芸術劇場メインホール&配信

はい、ということでクールビーストについて。

 

うーん、やっぱりね、このショーあんまり好きじゃない…場面構成、衣装、選曲、などなど、全体的にいまいち乗り切れない(小声)

なんて、ネガティブなことから書き始めてしまいましたが、しかしまどかちゃんは可愛かった!!

 

まずね、お衣装がよくお似合い。

宙組でよく着てたような大人っぽいカラーも似合うのです!似合うのですが、赤やピンクが本当に似合う娘役さんなんだなあとびっくり!

好きだったのは、プロローグのピンクのフリルがついたドレス。

あと、裸足デュエダンのお衣装も可愛かった!パステルカラー♡ 何よりもこのシーンは、足が可愛かった…!くるくる回るときに見える膝からふくらはぎ、足首にかけてのラインが可愛かった……。

 

全編通して、今まであまり見られなかったような表情が見られたかな、と思います!

中詰は男役と並んでキメキメだったな…どこだったか忘れてしまったけど、口を拭うような振り付けがツボでした。野性味のある感じで。

シトラスの風はロマンティックレビューだし、NICE GUYもアクアヴィーテも、大人の女性であることを求められる場面が多かったかなと思うんだけど、今回はまた違った色で良かったです。ラテンショーは初めて、ですよね?あとは、もともと華ちゃんに当てられたショーということもあって、これまでにない感じになったのかも。

 

ところで、まどかちゃんのショーは藤井先生ばっかりですね。ミュサロもそうだったし。花組ではもっといろんな演出家のショーに出てほしいよー。ファシネイションが早速中村B先生で嬉しいです。B先生、宙組にもぜひお願いします!あとは酒井先生とか野口先生とか。あとシルクロードが好きだったので、生田先生もありかな…。

 

だいぶ話が脱線しちゃったけど(笑)、これはやっぱり華ちゃんに当てられた役だなあと、梅芸で実際に観劇したとき思ったのです。

お花というイメージは、やっぱり華ちゃんありきだよね、と。まどかちゃんのフローレスはもっと人間の女の子に見えたというか、やっぱり持ち味が違うんだな〜。

でも、これは当たり前のことだし、素敵なことですよね。2人の娘役さんの個性の違いを感じられました。ほぼ同じ振り付けなのに!

華ちゃんはもっとこうだった…って言ってる人を見かけたりもしましたが、そりゃ違って当たり前だろうと。当て書きなんですからね。

 

そんな違いはあるわけですが、配信で見たら、まどかちゃんの印象がまたちょっと変わっていたように思います。特に裸足の場面とか。

これはれいちゃんとの呼吸がどんどん合ってきたからなのかもしれないな、と思いました。いいことだ!

このシーンはね、最後に2人でベールをかぶって捌けるのがよかったな〜。あのあと2人はどこに行くんだろう。大劇場では確かセリ下がりだったけど、2人でああやって捌けていくのもいいですね。爽やかだった、ときめいた。毎回幸せそうだった。こういう全ツだからこその演出の違いが、フローレスという役の印象自体を変えているところもあると思います。

 

あとね、「騙されないまどか」!これは本当に可愛かったです♡

ミュサロのお衣装がパワーアップしているのも、東京のミュサロが開催できなかったからかなと、先生の優しさを感じたりもしました。そして髪型はボブ、ありがとう…!私がミュサロに行ったときはボブだったので、さらに嬉しかった。

あの曲、かわいいけど、まどかちゃんもナウオンでおっしゃっていたように、だいぶハードですよね〜!でも流石の安定感と可愛さでした。可愛かったよ本当に…。マイクを上げ下げする振り付けとか、「あれこれあれこれ」の言い方とか、ファンのツボをよく分かってるなーと思いました♡

でもね大介先生!

あまりにも唐突だわ!この後のお肉取り合いに繋がってるのかもしれないけど、唐突だわ!その前のシーンのフローレスと全然違うんだもん!(笑)

一応ストーリーのあるショーだし、ここはもう少し前後の繋がりが欲しかったかもしれない…。

 

あとここでもう一つ書いておきたいことは、娘役のシーンを場面の埋め合わせみたいに使うのはやっぱり寂しいと感じました。幕前の娘役シーンはもうお腹いっぱい!

デリシューのららちゃん銀橋渡りのように、ただ場面と場面を埋めるのではなく、次のシーンにナチュラルに繋がるような演出が見られたらいいなあ。ほんと、デリシューのららちゃんは見せ場がたくさんあって素晴らしかった…。

 

あとデュエダン!

よかったです…!まかまどの夢夢しいデュエダンとはまた雰囲気が違った。お互い仕掛けていくような、2人の駆け引きを楽しむデュエダンだった。

アドリブもいろいろ工夫されていたようで!れいちゃんがそれだけまどかちゃんに仕掛けてくれるのは、信頼してるからなのかな、と、ファンとしては嬉しく思います。2人の表情が呼応しているのが素敵だった。どこか強気なまどかちゃんのお顔が見られたのもよかった!

しかしやっぱりね、デュエダンは変えるべきだよー。これ華ちゃんファンは辛いんじゃないかなー。私もアクアヴィーテのデュエダンはやっぱり変えてほしい派。再演はウェルカムだけど。

 

あ、そうそう!忘れちゃいけないのが、まどかちゃんとひとこちゃんの相性!

前のコルドバにもちらっと書いたけど、ここもまた美しい並びで!Twitterでも結構話題にしてる方が多かったように思います。ひとこちゃんファンの方が言及されているのを見ると嬉しかったな。

ひとこちゃんも娘役さんを選ばないタイプなのかもしれませんが、やっぱりまどかちゃんの娘役としての強みは、いろんなタイプの男役さんと合うし、本人もその相手に合わせて輝けるところかな、と思いました(ちなみにキキちゃんも相手を選ばないタイプだと思っている)(隙あらばキキちゃんの話をしたい)。

プロローグのひとまどの絡み、ご覧になりました!?

ちょうど2人がピンクとブルーのお衣装だったので、どことなくペア感もあってよかったですよね…。お互いにもたれるような振りとか、ちょっと耽美というか、色気もあって。

中詰とかも、今アイコンタクトしてる??とか!

あとは、パレードで銀橋(概念上の)に出てくるときの見つめ合い!そして幕が閉まるギリギリに、お互いシャンシャンを振りながらの見つめ合い!

公演だよりでも、まさかツーショットがあるとは思ってなかった!嬉しい〜…誰がツーショットを提案してくれたの??ひとこちゃん??でもvisaのマンスリーメッセージで、人見知りだって言ってたし…マンスリーメッセージもよかった。ひとこちゃんも、まどかちゃんと一緒で辛いものが好きなのかな。私も好きです。

ともかく、ひとこちゃん本当にありがとう!花組観劇の楽しみができた!これからも何らかの形で組んでください、ショーの一場面とかでいいので。私は2人のデュエットを聴きたいです。

 

クールビーストに関してはこんな感じかな。

やっぱりショーは当て書きがいい!と思いました。まあそうは言いつつ、まどかちゃんが出ている洋物ショーで好きなのは、シトラスの風とNICE GUYだったりするのですが…今回は華ちゃんの退団公演でしたし、より当て書き感が強かったかと思います。フローレスという役名からして、華ちゃんですもん。

 

れいまどはやっぱり、一本物より二本立てが良いんじゃないでしょうか。ショーがたくさん見たい〜。

ファシネイション、期待しています♡

花組生頑張って覚えます!

 

まどかちゃん、楽しみをありがとうね…。

 

 

花組 ミュージカル・ロマン「哀しみのコルドバ」@梅田芸術劇場メインホール

星風まどかさん、花組トップ娘役としてのお披露目、おめでとうございます!♡

 

ということで行ってまいりました、花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ / Cool Beast!!」@梅田芸術劇場メインホール!

 

何から言えばいいかな?

とりあえずまとめると、

・まどかちゃんはやはりどこにいても可愛い

・そしてパワーアップしている

・劇団の采配ってすごい…悔しい

・ひとこまどかの並びを激推ししたい

花組100期生の存在感

コルドバ面白いなあ

・クルビはよう分からん(笑)

花組生のお顔と名前が一致しない

という感想でした(最後のは感想なのか?)。

 

ではまずはコルドバから。

 

コルドバは見たことがなかったので、今回の再演が決まってから映像を探して見ました。

でも、あんまりピンと来なかったんですよね。エバがエリオに再び惹かれていく過程がよく分からなかったし、ロメロさんがエバに抱いている感情とか、その重さもよく分からなかったし。

でも夜会の女主人を務め、そして未亡人でもある、真っ赤なドレスのエバをまどかちゃんが演じるとどうなるのか、その点は非常に楽しみにしていました。

 

そして今回観劇したのですが、

コルドバ、めちゃくちゃいいじゃん…!さすが再演されるだけのことはある…!

はい、初めて字を大きくしてみた(笑)

 

まずプロローグがかっこいい。マタドールの衣装は当たり前にかっこいいし、あのスペインものならではのドレス(名前がわからない)もやっぱり可愛い。

そしてまどかちゃん。シルエットが見えたとき、来た来たー!!ってなりました。

前からとっても可愛い我らのプリンセスでしたけれども、またさらに美しさに磨きがかかって。瘦せたよね…首筋がすっとして綺麗でした。

周りの組子がしゃがんでトップのれいちゃんを見つめるところは、その中にまどかちゃんがいることがちょっと不思議にも思えましたが、凛と力強い目が印象的でした。

あとここはね、上手側でれいちゃんとひとこちゃんが踊って他の出演者が下手に固まっているとき、ほのかまどかくり寿で並んでるんだよね。早速の100期並び、ここもやはり不思議だったけど印象に残ったな。

 

で、本編が始まります。

コルドバはやっぱり曲がいい!名曲揃い。ほのかヴィセント始めとする、闘牛士+貴婦人たちの最初のナンバーからしてドラマティックで、気分を盛り上げてくれる。

 

でね。(いろいろ飛ばしますが…)夜会の女主人である星風まどかの登場です。

真っ赤な大きなドレスで小顔が引き立って、本当に愛らしかった…!

可愛い役だけじゃなくて大人っぽい役だって絶対にこなせるのに、とよく思っていたものですが、星風エバはとても艶っぽく、知性と少しの達観を感じさせる人でした。

まどかちゃんの少し低めの声がよく効いていたと思う。

ひとこちゃんとの並びも麗しく。ひとこまどかについてはCool Beast!!でもたくさん触れたいのですが、良い組み合わせなんです!

永久輝ロメロが、星風エバに敬語を使うのがときめきポイントです。

 

そして…エリオとエバの再会。

このシーン、すごく良かった。このシーンのために通える。いえ、演目自体が素晴らしかったですけどね。

互いに深みにはまらないように交わす会話。エバはもうすでに未亡人で、シルベストル夫人と呼ばれていて、今ではロメロに囲われている(という言い方で正しいのかな?)。エリオはエリオで、結婚を控えた可愛い婚約者がいる。二人とも頑張って距離を保とうとするのだけれど、過去の思い出には抗えない。

ここのエバちゃんも素敵だったのよ…「あたし変わった?」のセリフの響きとか。声がいちいち艶っぽくて、私またまどかちゃんに恋してしまう…!

どこで仕入れたのか、アンフェリータについてやけに詳しいエバ、可愛いよねー。

回想シーンがこれまたとっても良くて!れいちゃんとまどかちゃんの相性の良さを感じさせてくれた。

れいちゃんは歌の人ではないけれど、感情を込めるのがうまい方ですね。れいちゃんの歌で、こちら側も二人の甘い思い出に引き込まれていく。

私は、28日マチソワと29日マチネを観劇したのですが、このたった二日間の3公演の間でも、二人のお芝居がどんどん深まっていることが実感できて、貴重だった。

ここでキスシーンもあったりで、れいちゃんとまどかちゃんの距離が物理的に縮まるんだけど、小顔同士本当に絵になる…。

 

この後のヴィセントのエピソードも、後々のエリオとエバに響くシーンだよね。

ここがあるから、エリオとエバ恋物語が一層ロマンチックになる。

 

おとくりちゃんの「恋は魔性の操り芝居、っていうじゃない?」(セリフ合ってるかな?)からのエルアモール、最高の流れです。

ここでやはりどうしても書いておきたいのは!おとくりちゃん→まどかちゃんの歌い継ぎ!

二人とも歌がうまいのはもちろんなんだけど、歌い方と声が全然違うから、一度で二度おいしいみたいな(笑) 耳が幸せ。

本当に名曲だよねー。どこを切り取っても歌詞が美しい。

複数で歌うところとか、どんどん切羽詰まったようなメロディー、歌い方になるのが、4人の運命と複雑な縁を感じさせる。

 

からの、コルドバに行きます、と告げるエバ

再会からここまでエリオとエバの絡みがないから、唐突といえば唐突なんだけど、観劇時はあまり感じなかった。

ヴィセントとメリッサの恋が、エバに影響を与えたことは間違いないよね。かといって、ここでは別に、エリオを奪おう!みたいな印象もないんだよね。ここでそれが出ちゃうとただの嫌な女になっちゃうと思うんだけど…でもエリオに心が寄りつつあることも分かるし…エリオもそうで、いやらしさがない。絶妙な塩梅…。

「おやすみなさい」と告げてから、背中を向けて去り際に「可愛いお嬢さんによろしくね」と言うまどかちゃんが、もう!いじらしいというか。ここではまだなんとか自制心を保ってるんだよね…。コルドバには行きます、でもそれは決してあなたを奪うためではないんですよ、っていう。じゃあコルドバにも行くなよ、って言われたらそれはそうなんだろうけど(笑)、この気持ちは抑えていたい、でも少しでも近くにいたい、っていうのが良いんだよー。

 

で、この次が新場面か!いや、濃いな!最高だよ!(笑)

今回の演出の樫畑先生が、熟考の末に入れられたとのことだけど、すごくよかったー!このシーンがあるから、エバとロメロの関係が鮮やかになるし、ロメロの存在が際立つし!
ロメロがエバに対して「ファム・ファタル」と言うのは良いですね…心の中で、そうなんですまどかちゃんはファム・ファタルなんです!!って同意してました(笑)

小さなソファに二人が座るのもときめき…。

少し頭痛が、って言って去るのは、あまりにもロメロさんがかわいそうだったけどww

ところで冒頭にも、頭痛がするとエバが言っていたというロメロのセリフがありますよね。

この頭痛って本当なのかなあ、とちょっと気になってます。仮病?どうなんだろう。

どちらにせよ、エバが今の生活にどこか満足できていないことが分かるセリフだな、と。

 

で、ものすごい勢いのマリアとパウラの喧嘩のシーンなどがあり、、、(急に三点リーダーが打てなくなった!笑)

 

闘牛場での再びの再会。

ここも本当に良くて。

「エリオ。・・・来たわ」

そして早口で、エリオの制止も聞かずに一方的に話し続けるエバ。8年の間に募った想いを全て発散するかのように。私はここのセリフも好きで、写経したい(笑)一番好きなのは、「姿勢が崩れてしまって」です。

柴田作品、作品自体がもう古いからかもしれないけど、言い回しがなんだか粋なんだよね。フェリーペのセリフとかさあ。あと「そう以前ではありませんでしたよ」とかも、若干違和感があって、それが逆に良い。

話を戻します。

ここのエバは、夜会の女主人、そして未亡人とは思えないような少女に戻っていて、このエバの変化に心打たれてしまう…。

この少女性はやっぱりまどかちゃんの強みであり魅力だと思うの。

で!エリオがぎゅって抱きしめてくれるんだよね!
エバの涙を指で拭いてくれるんだけど、毎回涙の拭き方が違って。

28日のソワレでは、指で優しくぽんぽんと頬を叩いて、涙を弾くように拭いてて、とってもときめいたよ!!
完全に火がついてしまった二人の恋。どうしようもない、運命には抗えない、というのが強く伝わってきた。物語に説得力を持たせてくれた。

れいちゃんとまどかちゃんの距離の近さ、必死に抱きしめ合っている姿が、麗しかった…。ぴったり合っていた。

ここで歌う(え、歌ってたよね?笑)「哀しみのコルドバ」がまた素晴らしいの!

 

あたたかい香りが 辺りに満ちて

そのとき 君の睫毛が震えた

初めての口づけ 熱く優しく

サフランの花が ため息に揺れた

 

そこにロメロさんが現れてしまう。辛い。

静かに泣いているエバに、平手打ちするロメロさんがまた…。

全然関係ないけど、まどかちゃんはまどかちゃんで、真風さんを平手打ちしてたな、って思い出さざるを得ないよねww(@オーシャンズ11

 

エリオ、エバ、ロメロで踊るシーンもただただ美しかった。くるくる回るまどかちゃん、可愛かったな。

ここもまたロメロの歌う歌詞が素晴らしいし、エリオがヴィセントを諭すときに歌った「男と女」が効きすぎている。

取ってはならない花がある、とか、私の花を手折るな(ここ、エリオは花盗人の汚名を着るな、って歌ってるよね)とか、歌詞がいちいち詩的。

 

そしてエリオとアンフェリータの婚約破棄。

アントン、アンフェリータ親子、人間ができすぎている…。

自分の感情を吐露する辛さを理解するアンフェリータ、でもそのあとの「結婚したかったな」が本当に切ない。

からのひまわりの歌。音くりちゃんは良い役者さんですね…。

 

そのあとの、闘牛士がエリオの決断に困惑するシーンもいいんだよねー。

ここでもアントンとアンフェリータの人柄が泣かせる。

「俺は嫌だね!」と最後まで納得できない闘牛士がいるのもいいし、それを止めるアンフェリータも。

 

そしてエリオは秘密を知ってしまう…柴田先生、残酷だよ〜!!

マリアとパウラに対して脱力…真実を知って言うエリオのセリフが印象深かったな。あまりにも無様で愚かだから信じられる話だ、みたいな。

マリアとパウラにもいろいろ思うことはあると思うんだけど、結局今の地位と財産を失うことを一番恐れてる感じがするよね。そりゃ財産は大事だけどさ。

この様子を見ている、フェリーぺとアルバロの背中、横顔が印象的だった。

あとロメロさんね…ロメロさん…。

エリオにはもちろん腹を立てているんだけど、闘牛士のエリオへのリスペクトやこの状況への憐れみをまた別の感情として保ってるのが、大人だな、と。

 

で、エリオはエバの待つ教会に向かう。

ここの演技もどんどん深まっていくような、より2人の距離が親密になっていくような感じがして、2日間の3公演の間でもどんどん切ない場面になっていったと思う。トップコンビとして、2人が日々信頼を深めていっているのが感じられるように思いました。

ここでエリオはすでに死を決意しているわけだけど、それでも未来のことを語る。自分にその未来は訪れないと分かっていながら、いまこのときの刹那的な、最期の甘美なひとときを味わうエリオ。エバを愛する気持ちを伝えるエリオ。

エバエバで、本人も気付かないところで何かを感じているのか涙が止まらなくて…。エバはこのとき、エリオが語る未来を明確に描けていたんだろうか。彼女もやはり、どこか夢物語を聞いているような気分だったのかもしれない。

これ書きながら思い出すだけで切ないよ。(笑)

 

そして最後。

自らの身体で「獰猛な黒い塊」(プログラムより)を受けて、エリオは死ぬ。

このとき周りをエバやロメロが静かに歩いているのがいい。エリオが死ぬ瞬間に見たものなのかな。

泣き叫ぶエバ

このシーンに出ていて真実を知っているのは、ロメロとアルバロだけなんだよね。

アルバロは私見れてなかったんだけど、ロメロさんの目をよく覚えてる。

どこか一点をじっと見つめる瞳が、徐々に潤んでいくのが分かった。ロメロさんはきっと、エリオがこういう決断を下すことを分かってたんじゃないかな。

 

そして、幕。

 

このエンディング、事前に知らなかったらめっちゃびっくりしてたと思う!(笑)

 

柴田先生の美学が香る、いかにも宝塚なクラシカルな作品が、新花組トップコンビによく似合ってました。

新たなまどかちゃんが見られたのも、よかったな〜♡

 

エリオ、エバ、ロメロ、アンフェリータの四角関係は苦しさと切なさを伴い、エリオの死によって終わるという後味の良いものではない。

元凶はエバコルドバ行きという決断だし、エリオとエバは身勝手なのかもしれないけれど、この2人はそうせざるを得なかった、2人はお互いをもう手放すことはできなかったんだ、と思えました。2人が表現する愛によって、このストーリーに説得力が生まれていたかな、と思います。

プレお披露目からこんな素敵な作品をありがとうございます…。

 

さてここからは、ショーについてもまた別途書くわけですが、一旦もろもろの所感を書かせてください(笑)

 

花組で今後注目したい方

わたし娘役が好きなんですけど、今回の全ツを見る限りでは、花組の娘役にタイプがいない…(小声)

これは個人的に由々しき問題なのよ…。

というか、宙組に私の好きなタイプの娘役さんが集まりすぎてる疑惑(笑)

今度の本公演では下級生の娘役さんを隅から隅まで見たいと思います!!!

あっ、でも詩希すみれちゃん、可愛いです!

そして男役さんはとにかくひとこちゃんを見ていきたい次第。

あの三白眼!

私はキキちゃんとかずんちゃんとかちなっちゃんとか、割と丸顔寄りの男役さんを好きになる傾向にあるけど、三白眼と笑顔にやられてますー!ていうかそれ以前に、美形ですよね!

 

・まどかちゃんと男役さんのケミ

マイプリンセス(おこがましいわ)、本当にいろんな男役さんとお似合いで、悩ましい…。

宙組時代も、キキまど(いつか組んでくれたらと思っていたこともありました…タカスペで組んでくれる可能性、ありますか?私は2人のデュエットを聴いてみたかったし、まかまどキキでがっつり三角関係をしてほしかった。ナウオンとかでの接し方も好きでした…)もずんまど(お顔もサイズ感もお似合い、私は王家新公を愛してます。ずん→→→まどがもう見られないのは辛すぎる。いつかグラフの表紙を2人で飾ってほしい)も本当にお似合いだと思ってた。

そらまどは相手役になったことはなかったけど(元彼はあるよね笑)、ここも可愛かったし、もえまどの新公エリザも好きです。

タカスペで組んだ咲ちゃんもよかったよねー。

(でもあすみさんとのぞみさんはちょっと違ったかも、個人的に。学年もかなり離れてますしね)

で、花組に来たら、今度はひとまどという沼があった…!ありがたい。

 

・まかまどとれいまどについて思ったこと

まかまどのとき、まどかちゃんはとにかくハッピーな恋愛もの、そしてカラッとした明るいエンディングが似合うと思ってた。白鷺とかエルハポンとか、2人手を繋いで銀橋を歩くのが似合うんだよ!

対してれいまどは、道ならぬ恋が似合う。2人で破滅の道に向かう、とか全然いける。これは組み合わせの妙なのかしら、それとも相手役さんの特性かしら、と仕事中に考えてみたのですが(おい)。

個人的にまかまどは、真風さんがまどかちゃんを大きく包み込んでるようなイメージだった。サパの1幕ラストは、それを体現してくれたシーンだと思ってる(上田久美子先生、ありがとうございます)。

じゃあれいまどはと言うと、れいちゃんががっつり矢印を向けてくれてるというか…いや、真風さんからも、まどかちゃんのこと可愛がってる感は出てたと思うんですよ!(笑)でもそれとはまた違って、対等に並び立っている感じがする。これはお互いに相手役を持つのが2回目だからなのかな。

真風さんもまどかちゃんを自立させるタイプだったのかなと思ってて。それはトーク番組とかでもそうで、真風さんが先に答えるとまどかちゃんもそれに合わせるから、先に言わせてあげたりとか。

で、れいちゃんとまどかちゃんの場合、まどかちゃんの方がトップとしてはキャリアも長いわけで、信頼が感じられるのが、本当にありがたいですね…。

そういう違いが、舞台上でのコンビのカラーに反映されるのかな、と思ったりしました。

 

私はまかまどが好きだったし、今も好きだしこれからも好き。

やっぱりまかまどだったから得られるときめきがあったなあ、と切なく思ったりも。

でもまかまどは、二人の強みはやっぱり違うところにあったのかな、って思ったりもするんですよね。私は、まどかちゃんにもっと大人っぽい役をさせてもよかった、それこそシャーロックホームズのアイリーンだってできたでしょう、と思うんだけど、きっと劇団からすればそうじゃないんだろうし、他の大多数のファンにとっても、それは違ったんだろうな、って。

二人の持ち味が違うからこそのときめきがあるんだけどね(これは大声で主張したい)。

れいまどもまかかのも、王道のトップコンビに落ち着いたんだなあ、と思いました。

一般的に「ゴールデンコンビ」と呼ばれるのは今の組み合わせなのかもしれません。

劇団はやっぱり見る目があるんだな…。

 

それでも、あの人事のやり方にはいまだに怒り心頭です。

私は宙組のまどかちゃんを見ていたかったし。

トップコンビという概念を商売道具にして、スカステとかでもいわゆるコンビ萌えを押し出したりしてくるくせに、専科異動の発表以降は、スカステでも機関誌でも対談みたいな企画を組んだりせず、中途半端に終わらせようとしたこと(真風さんのアナスタシア大千秋楽のご挨拶にだいぶ救われたけど)、本当に劇団は不誠実だったと思ってる。

でも、花組の星風まどかさん、れいちゃんと組むまどかちゃんに出会えたことはありがたいことです。

まあ、やっぱりコンビを組みかえると新たな魅力が出るね、とか言われるとちょっとむかついたりもするけど(笑)
まどかちゃんは別に花組に行かなくても十分可愛くて素敵なプリンセスでしたし?みたいな(笑)

 

以上、今だから思うことなのかな、と思って、書き残してみた。

 

いろいろ書きましたが、新たなまどかちゃんに出会えたこと、そしてまだしばらくは、宝塚の娘役としてのまどかちゃんを見ていられそうなことがありがたく、幸せです。

プレお披露目で言うことではないですが、いつか来るその日まで、陰ながら応援させてください。

改めて、花組トップ娘役ご就任、おめでとうございます。

 

フライングサパを観て、やっぱり星風まどかちゃんが好きだな、と思いました

サパを見た感想をツイートしようと思って書き始めたら、思っていた以上に長くなったので、ブログで成仏をば(笑)

サパについてはまた書きたいんですが、それはれいまどがお披露目してからかな、となんとなく考えてます。私はサパのまかまどが好きすぎて、今書くのは違う気がしている…。

 

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ミレナは自分の実の両親の記憶はないし、記憶を取り戻した後もあんまり思い出したい記憶ではないよね。彼女にとっての母親イメージは、テウダなんだろうな。総統の娘であることがばれた後も、優しく子守唄を歌ってくれたテウダ。服を繕ってくれたテウダ。

ミレナがブコビッチを看取る姿が、私には聖母のように見えるのだけれど、そのとき彼女はテウダの子守唄を歌うんだよね。憎んだ育ての父を受け入れて子守唄を歌うミレナに、凄まじい包容力を感じるし、テウダの子守唄はミレナにとって大きな救いだった、だから歌ったんだろうな、と思って切なくなる。

で、まどちゃんはこういう、誰かを受け止める役が本当に似合うと思うんだよ〜。

アーニャもそう。グレブに真正面から対峙し、グレブを彼女は否定しない。敵対するグレブに対して「あなたも(略)忠実な良心を持ったロシア人よ」と言うし、「ロマノフは全てを与えられ、そして何も与え」なかったことも否定しないのよ。そして、だからこそ、皇帝の娘である自分を殺しなさい、と言う。

強い芯と包容力を感じさせる娘役さんだから、この場面が生きたんだよなあ、とファンの贔屓目でずっと思っています。大好きだ〜。

あと少女性!もしかしたらご本人はそれを気にされてるかもしれないけど、少女性って出したくても出せるものじゃないから…だからこその色気もあると思ってる。異ルネは作品自体はnot for meで、それはカテリーナの周りの男はカテリーナ自身に向き合ってないから。ダビンチですら、夢の中の少女の面影を探してばかり。

でもそれは、彼女の性質は変わっていようとも、やっぱり失われない少女性があるから、かつての理想像を押し付けてしまうんだろうな、と思ったりもする。そういう意味ではまどちゃんだからこその役だったのかなあと。にしても、カテリーナに対してひどすぎる話ですけれど…(笑)

オーシャンズのテスもね!あのグリーンのドレスで歌ってるときとかは不思議な少女性が発露されるの!観劇したとき、私はまだまだまどかちゃんについて知らなかったけれど、これはモテるなあと思ったものです…。ある意味「魔性の女」みたいな性質があるようにも思います。

これからも、いろいろなお役を演じるまどかちゃんを見られたら幸せです。

星風まどかちゃん 花組トップ娘役就任

ついに2021年7月5日となりました!

 

星風まどかさん、花組トップ娘役就任、心からおめでとうございます♡

 

これからも、まどちゃんの多彩な魅力をたくさん見せてください〜!

どきどき、わくわく、そわそわ…!

 

取り急ぎ!

宙組「シャーロック・ホームズ –The Game Is Afoot!–」@宝塚大劇場

今回の二本立ては、アナスタシアでようやくキキちゃん沼に落ちた(その前から好きだったけど、沼落ちをようやく認めたのがアナスタシア(笑))私が言うのはあれですが、芹香斗亜ファンなら何度見ても楽しめちゃうのでは…??

 

というのが初日の感想でした。

 

そう!初日を観劇したのです!人生で生まれて初めての初日!

いつも以上に、組子と観客が一体になって舞台を創り上げているようで、とーっても楽しかったです。拍手のタイミングや笑うタイミングを探る感じも、初日ならではかな、と。

 

まずはシャーロック・ホームズから。ネタバレするよ!

 

話はね、ツッコミどころもあるんですよ、たぶん。…すみません、キキちゃんを見るのと、水音志保ちゃん(ひろこちゃんについては後述…)始め下級生の娘役ちゃん探しに必死で、ちゃんとセリフ聞けてないところがあるww

 

でもねでもね!とにかくキキちゃんモリアーティが良いのです!

初日、かっこよすぎてオペラを持つ手が震えたよー。

 

まず声を発したとき、その声のトーンにびっくりしました!少年みたいな可愛らしい声で話すんです、しかも一人称が「僕」。

少年のような純粋さで、無邪気に悪を企み楽しんでる感じ。悪事への興味に混じり気がなく、きらきらした楽しそうな目をするんですよね。

と思いきや、老成したような雰囲気を漂わせる瞬間もあり、ベールに隠された人物像だと思う。そこが面白い。

生田先生のおっしゃる通り、良心の呵責のない悪役がこんなにも似合う人なんだなあ、と思いました。好きだ〜。

人間のことを根本から信じてないし、しどりゅーくん(紫藤りゅうさん)演じるお兄さんもそんな感じだけど、過去に一体何があったんだろう?原作は全く読んでないんだけど、読んだらそのあたりも分かるかしら。

 

かっこよくて(ときどき可愛くて)たまらないシーンを箇条書きしますね。順不同。

  • 「(ホームズと)似た者同士」と心底嬉しそうな笑顔で言うキキちゃん(この台詞自体が好き)
  • ホームズに「グロテスクだ」って言われたときの表情の切り替え
  • 高笑いキキちゃん(悪役やってんな〜!となります)
  • 植物みたいなデザインが赤く入っている燕尾(なのかな?)を着ているときの背中
  • ホームズの夢の中で、お立ち台(?)の上からホームズを見下ろす冷たい視線
  • 鎖の両端を持って踊るキキちゃんとずんちゃん(これは夢なのかな?と思いました。キキずんって舞台上での絡みが少ないじゃないですか!)
  • 潤花ちゃんアイリーンの頭を撃つときの、表情のない瞳
  • というか、ホームズの夢の中のキキちゃんモリアーティの全てが好き…。どのシーンのキキちゃんも好きですが!
  • 秘密基地(?)を紹介するキキちゃんのお歌
  • The Game is Afootの全て…!キキちゃんだけ銀橋に出て、本舞台にモリアーティチームが並んでいる構図が好き。からの、銀橋に真風さんとキキちゃんが並ぶんです。最高にテンションが上がる(このナンバーが本当にかっこいい。モリアーティチーム→ホームズとモリアーティ→ホームズチーム、という流れ自体にわくわくしちゃう。ホームズチームも良いのです。真風さんと歌う、ルイマキセくんの強力な歌声が個人的な見どころ/聞きどころ)
  • 同じくThe Game is Afootの指を指すだけの(なのにとってもかっこいい)振り
  • 変装したおひげのキキちゃん(ダンディーで素敵です♡)
  • ホームズと闘う場面、剣を出す姿
  • (初日は2階席だったからよく見えたのですが、真風さんがキキちゃんの手首に鎖をつけるのに少し手こずったのか、半ばキキちゃんから鎖を着けに行ってたのが可愛かった(笑))
  • ラストシーンの登場の仕方(生田先生ありがとう)
  • 最後の微笑み(私の目には、ただただ美しい微笑みです)

ざっとこんなところかな…まだまだあるのに、本当に記憶力が悪くて。これから複数回見るので、補完してこー。

 

キキちゃん以外にも触れさせてください。

 

真風さんはもうね、言うまでもないです!相変わらずのブレないかっこよさ。佇んでいるだけでナチュラルにかっこいい。誰がどう見てもトップスターの風格です。

ちょっと変わり者なところもよかったなあ。221Bにいるときのホームズがツボです(笑)憎めない感じ。でも部屋で発砲するのはやめようね!?

 

潤花ちゃん。やはり背が高くて、華やか!大人っぽい落ち着いた声色が素敵。今回お衣装も素敵ですよね、色味もよく似合うなあと思って見ています。

お歌を勝手に心配してましたが、どんどんお上手になっているように感じます。これからも頑張ってください、応援しています!

 

ずんちゃん。好きです!!稽古場映像を見たときは、ヴラドのデジャヴ…と思ったんだけど、実際舞台で見るとそうでもない(真風さんと2人で並んでるのを見ると思い出したりもするけど)。原作は読んでないけど、ホームズと対比したときに常識人という感じがする。

じゅりちゃんとのカップルも本当に可愛かった〜!阿吽の呼吸。

 

ということでじゅりちゃん。

本当にお芝居がお上手なこと…!夢千鳥の他万喜からの、このお役です。

セリフもね、素敵なセリフがいっぱいでよかったね〜!と勝手に感動してました(笑)それに説得力を持たせるじゅりちゃんの力。

ワトスンとのカップルとしての力のバランスもちょうど良くって、お似合いだなあと思います。

ずんじゅりで歌う場面は、海外のハッピーミュージカルみたいな!とにかく可愛くて、ラブラブで、幸せをもらえます。

 

そらぴ。

初日は、もみあげー!!!となりました。

そらぴも相変わらずお上手なこと…。やっぱり歌声が良くて!すごく良く通りますよね。

アナスタシアではリリー、夢千鳥では夢二。今回はレストレード警部。どれも全く異なる役柄ですが、自然な演じ分けで、役者さんだなあ、と思います。

 

まだ書きたいんだけど疲れた…(笑)

また更新しよっと。

 

 

 

次期花組トップコンビの先行画像とポスターが出た(だいぶ前に)

出ましたね。

 

花組公演 『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

まどかちゃん、めちゃくちゃ可愛くないですか?

先行画像は結構大人っぽかったけど、ポスターはまた愛らしくて…!メイクも少し変わったよね。お肌がつやつやで綺麗。

目がね、丸くてくりっとしてて可愛いのです。お鼻も品よくつんとして。星風まどか万歳!!!といった感じです。

 

全く音沙汰がないので、どうしてるのかなーと毎日気にしてました(今も気にしてますよ!)。だから画像が出て本当に嬉しい!待ってたよー!という気持ちでした。

 

で、れいちゃんとの並び。合うなあ、と思いました。合わせるぞ!!みたいな2人の意志も勝手に感じる(笑)

なんでまどかちゃんの隣が真風さんじゃないんだろう?っていう違和感と寂しさはまだあります。でも、よくお似合いの二人だと思います。

 

まどかちゃんって、主人公オーラを纏うタイプの娘役さんだと思う。

真風さんはそれをも包み込んでくれるみたいな…役の関係性もそういうのが多かったよね。1人でも生きていけるくらい強いけど、どこか硬いところのある女の子/女性を解きほぐしてあげるような。もうそれが本当にときめきだったのよ!これはいつか語ります。

で、れいちゃんとの並びはどうかというと、2人でばーんっ!ていう感じかな、と。主人公と主人公です!みたいな(笑)まあ写真のレイアウトの影響もありますけど。2人はどんな演目が似合うコンビになるでしょうか。楽しみです。

 

もうすぐ宙組初日…まどかちゃんもあおいさんもいないことが信じられないし本当に複雑な気持ちですよ!私が宙組ファンになったきっかけはまどかちゃんですから。まどかちゃんと宙組生の関係性も大好きでたまらないし。あおいさんはというと、私の第一次ヅカファン期にも宙組にいらっしゃいましたし、すっしーさんと並んで宙組にいらっしゃるのが当たり前の存在でしたし…。

と言いつつ、キキちゃんファンでもあるので、毎日楽しみで仕方ない自分もいます。初日を指折り数えながら、エアマカロンシャンシャンペンライトをずんそらららの振り付け動画に合わせて毎日振ってます(ずんそらららという人選に感謝しかない。ららちゃん辞めないで)。

 

で、まどちゃん花組トップ娘役就任も、あと2週間ほどなのです…!なんだかんだで!

まあすぐには表に出てこないかもしれませんが、グラフや歌劇にも今年後半にいろいろ出るでしょうし(来月の歌劇の予告では、ポートレートが出るようですね♡)、いろんな意味でどきどきのスカステ開局記念番組もある。早くお元気な姿を拝見したいものです。

 

ところで、ああ、梅芸コルドバのチケットが当たらない……

 

6月24日追記:コルドバチケット、取れたよ〜!!!!!!以上

 

トップコンビ制度が好きなんだ、という話

今年の2月くらいに書いていたもの。

 

 

トップコンビっていいなあ、としみじみ思うことが最近増えました。
これはやっぱり、トップコンビやトップ娘役の退団、異動が続くからかな。

 

また、南風舞さんが峰さを理さんに宛てられたブログがとても印象深かったのです。

 

「人にはわからないかもしれないけれど、本当に可愛がって下さった」
「その時はまた相手役にしてください。
ちゃんと髪の毛綺麗にするから。
ちゃんとマニュキア塗るから
太らないように頑張るから。」

https://ameblo.jp/tinkerbell24/entry-12654256494.html

 

トップコンビの関係性はそれぞれで、一概にこういうものとは言えないだろうけれど、南風舞さんのブログはいたく心に響きました。

 

私は宝塚のトップコンビ制度がたまらなく好きなんですが、トップコンビ制度の魅力ってなんだろう〜。

 

新しいトップコンビが発表されると、2人の相性について議論が巻き起こったりする。
〇〇さんには××さんが合うとか合わないとか、この演目をするなら××さんよりも△△さんが良かったんじゃないか…などなど。

 

トップコンビは固定しない方が良い、という意見を聞くこともありますし、まあ確かにその方が演目の幅は広がるのかなと思いつつ(トップコンビ制度を持たないOSKにも最近興味を持ち始めたこともあり)、私はやっぱり宝塚にトップコンビ制度は必要だと思ってます。
というか、私はトップコンビ制度がただただ好きなんですよ!

 

多くの演目で、トップコンビは恋愛感情のもとに結ばれるじゃないですか。
演じる人は同じで、いろんな役柄で結ばれるって素敵ですよね。
さらに、中の人の関係性の深まりを重ねて見ることができる、というのが宝塚の面白いところだと思う。

 

コンビになると、同じシーンに出ることが増えるし、他の仕事も一緒になることが多いので、過ごす時間が必然的に増える。そういう環境下で、信頼関係が見えると、ファンも安心しますよね。この2人はお互いのことを分かっているんだな、だからきっと仲良く仕事できているはず、という安心感。

 

また、コンビを組んだ上で自分の魅力をお客さんに伝えるには、まず相手役をさらに美しく見せられることが必須だと思います。それができたら、自分自身も男役/娘役として粋に見える。素敵。

誰かと誰かが力を合わせて、1人じゃ成し遂げられないようなことができたり、それぞれの力をより発揮できたり、そういうのを見ると、なんかときめいちゃうんだよね…。

 

人をエンターテインメントとして楽しむのは抵抗があるのですが(と言いつつ、生身の人間のオタクをしている…ここをどう自分の中で線引きするか悩んでます)、トップコンビとは、宝塚という世界、物語を形作るものの一つだと思う。


トップコンビはいろいろな事情を鑑みて組むし、それぞれいろいろあると思うのですが、関係性の一つのゴールを見せてくれる場合もある。


まあ、人間関係のゴールってなに?と言われると難しいけど(笑)

お互いを理解する努力をし、分かちあい、互いを尊重し、同じ方向を向いて進む。
この関係性自体に憧れを抱く人は多いと思う。というか私がそうです。

 

それが、同性間で育まれるというのが、またロマンティックなのかもしれません。

女性って、どうも家庭の中での役割を与えられがち。母とか娘とか妻とか。そういうもの全部取っ払った女性と女性の繋がり。シスターフッドってこういうことを言うのでしょうか。

 

プリキュアセーラームーンみたいなものかもしれませんね。

プリキュアとかセーラームーンも、ほぼ毎回同じメンバーで活動するから面白いのかな、と。関係の深まりが戦闘シーンとかで発揮されますよね。

 

同性間の関係性、と書きましたが、宝塚のトップコンビは、現実世界の男女関係と重ねて見られることも多いです。旦那と嫁とか、新婚夫婦、とか。

 

私はこういう言葉を使いたくない派ですが(家父長制とかに割と敏感?なので、そういうラベリングはしたくない)、でも使いたくなる気持ちはよく分かるのです。"男"役と"娘(女)"役が恋愛劇を見せる、しかもそのコンビは大抵の場合固定されてるんですもん。

少女漫画に出てくるカップルに憧れるような気持ちもあるかなーと思います。

トップコンビとは、芸名の2人の関係性と、そこから透けて見える(ような気がする)本名の2人の関係性と、舞台上のフィクションの三層を楽しむもの、かな?

 

でも今後、トップコンビってどうなっていくんでしょう。

 

・2人が固定のカップルというのも古い考え方になる?

・トップコンビ制度はいつまで社会的な価値を保てる?
・男役娘役という関係性に固執するのは良いの?
・男役と男役、娘役と娘役、というカップルの可能性はある?
・男役が先輩、娘役が後輩 このお決まりは崩せないの?

 

などなど、考えないといけないことはたくさんあるような気がします。宝塚という文化はこれからも愛されてほしい、だからアップデートすべきところもある。どういう風にこの文化が続いていくか、見守っていきたいものです…。