理事長さん、芝居よりもダンスよりも、まずは歌唱力が大事っておっしゃってましたよね!?
わたし自身は歌が得意な生徒さんが好きになりがちだけど、ダンスよりも芝居よりもとにかく歌!っていうのは違うのでは…。
特に宝塚はさ、スキルだけでは測れないスター性ってものが必要じゃないですか。歌えなくてもとにかく華やかであること!
と思うんだけど、だから宝塚はいつまで経ってもメインストリームになれないんだよ!と言われたら、まあそれはその通りなのかもね。
単純な疑問として、今も歌を得意としない生徒さんっているじゃないですか。
ここ近年の退団者含め、歌は不得手な真ん中周辺のスターさんもいるのに(一時期に比べたら減ったけど)、こういう発言をしたり、ここを切り取って放送する、っていうのが、どういうことなんでしょうね?
…と思ったけど、最低限のレベルはクリアしてるということなのか…。最低限ってなに??舞台見てて、ちょっと待てーい!ってなること、全然あるよ!!(笑)
お偉いさんにとっては、彼女たちはある意味、前時代の名残り、みたいな存在なのかなあ。ここまで天塩にかけて育ててきたら、もう路線に乗せてトップにするしかないんだ!!みたいな。
結局この発言は、素人目にも歌が一番分かりやすいからなんじゃないかしら、という気がしてきました。
ダンスの上手い下手って、歌よりも難しくない??そして芝居は人の好みによる部分が大きいと思うので。
でね、このブログで一番書きたいのは、お芝居について。
理事長の発言からいろいろ考えて、自分のために書き残しておきたいなと思った。
私が大好きなまどちゃん。
まどちゃんのお芝居、私はとても好きなのですが、別に芝居の人とは思ってない。
三拍子揃った、っていう評価をときどき見かけるけど、芝居はちょっと弱いかなあと思っている…そんなファンです…(小声)
でも好きなの!!ここぞという場面で、中の人の靭さが垣間見えるところがとても好きなの!!!
たとえばサパのミレナ。ブコビッチを看取るまどかちゃんの、あの包容力とか。
バロクロのキラちゃんの健気で芯の真っ直ぐ通ったところとか。
アナスタシアのアーニャの気高さとか。
他の人にも触れさせてもらうと、ひっとんもね。
ひっとんも芝居の人ではないと思うけど、私はひっとんのお芝居もとても好きで!
これもまた、ここぞというところでひっとん自身が滲み出てくるような気がするからなんだよな〜。めちゃくちゃ努力家な人だと聞くけれど、それが役を通してでも感じられるところがすごく好き。
中の人が透けて見えるっていうのは、あんまりよろしくないのかなあと思う。
けど、私はそこが好きなんだよう!
トップ娘役はキャリアに関わらず選ばれるべきだと思ってるので、今みたいな、新公学年内で就任したトップ娘役さんと、研10を越えてから就任したトップ娘役さんが入り混じってる状態は、個人的にはとても理想的。
なんだけど、私は早くに抜擢された人を好きになる傾向があるのかもしれないなあと最近気づいた。
まどちゃんもひっとんも、ほんと早くから抜擢続きで、同期と足並み揃えて…なんてほとんどできなかったと思うのね。
何でも同期より先。それはすごく恵まれたことであると同時に、茨の道でもあるよね。
いつも上級生に囲まれて、なんとか頑張ってついて行って…。
この2人には、そういう早くから抜擢された人の覚悟が見えるような気がする。
もちろん他のトップ娘役さんにも、路線スターとして育てられてきたものの覚悟は感じるんだけど、「選ばれし者」としての覚悟は、まどちゃんとひっとんが特に顕著だなと個人的には思うのです。そして私はきっとそこが好きなんだと思う…もちろん好きなところは他にもたくさんありますが!
それで言うとね!就任学年こそまどちゃんとひっとんよりは遅いけど、早くから抜擢続きだったのはかのちゃんもそうなんですが、ちょっと違うんだよ!
かのちゃんも、早くから抜擢されて、おそらく歌はあんまり得意ではないのにワイルドホーンの大曲を新公で歌うことになったり、なんかよく分かんない人事に巻き込まれたり、すごく苦労してきたと思うし、もちろん「選ばれし者」としての覚悟もあると思うの!
思うんだけど、まどちゃんやひっとんから受ける印象とは違って、かのちゃんは圧倒的に陽じゃない??
ここがかのちゃんの愛されるところだし、素敵なところなんだと思う。少なくとも、ここ最近はあんまりいなかったタイプなんじゃないかしら。
この記事の着地点は私にも分からないんだけど(笑)、スキルが高ければ好きになるというわけでもないよね、ということを書きたかっただけなんだ。
好きになれば、あばたもえくぼ。
歌に限らず、何でも上手いに越したことはないと思うので、のびのびと各人のスキルを伸ばしていってほしいな〜。